ごあいさつ

地球温暖化対策ということばが我々の目に触れるようになって久しいのですが、「間伐」という行為そのものが間伐後に残された木々の成長を促し、結果、CO2ガスの吸収を増大させているということは案外認知されていません。適度に人が手を加えることで森には光が入り自然循環が進み下草も生え、およそその10年後には間伐林全体のCO2吸収量は非間伐林の20倍になるとも云われているのです。京都議定書やパリ協定でも、森林整備(間伐)の推進が明記されていますが、残念ながら日本国内では、一部を除き積極的な取組みが行われているとは云い難い状況です。

また、私たちの生活は高度経済成長期を通して、煮炊きや暖房に利用していた薪や炭は石油などの化石燃料に、落ち葉などの堆肥は化学肥料に置き換わり、私たち自身、里山にその価値を見いだせなくなりました。手入れの進まない里山は、林業の衰退とともに地域コミュニティの弱体化や獣害の被害も拡がっております。その場に暮らし・生活がなければ地域の再生は難しく、自立した経済活動がなければ将来に向けて持続していくことができません。

私どもではこれらの問題点を解決するために、国内唯一の未利用材専門の燃料メーカーとして、域内住民の皆さまとともに考え、ともに活動し、林業そして農業の再生を目指してまいります。

代表取締役